史跡(神社、仏閣、遺跡、墓所)

弘道館

(国指定文化財)
【場所】三の丸1-6 【電話】029-231-4725

 第9代藩主徳川斉昭公(なりあきこう)(烈公(れっこう))が、改革の眼目として創立した藩校で、天保5年(1833)ごろから会沢正志斎(あいざわせいしさい)・藤田東湖(ふじたとうこ)等と謀り、諸藩に類の無い純日本的総合大学として立案し、まず「弘道館記」を作って趣旨を明らかにし、三の丸に総敷地178,431に正庁をはじめ、文館・武館・医学館・寄宿舎等のほか、天文台・調練場・矢場・砲術場等を設けました。
工事は天保12年(1841)にほぼ落成し、総教以下の役職を任命して仮開館しましたが、本開館式は安政4年(1857)に挙げ、明治5年の閉館まで教育活動を行いました。photoただし、明治戊辰(ぼしん)の兵火と昭和20年の戦災で建物の焼失が多く、現在は四脚の正門と土堀の中に正庁・至善堂・学生警鐘・要石碑が残り、鹿島神社・孔子廟・八卦(はっけ)堂等は大部分再建され、敷地も34,105となっています。なお、構内には多くの梅が植えられ、弘道館記の碑や種梅記の碑もあります。
弘道館の掲げた理想が藩内外に与えた影響は極めて大きいものがありました。
 
 
 

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