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水戸黒
水戸黒(みとぐろ)
江戸時代の水戸では藩主や家臣たちの着用する黒紋付羽織など羽二重の黒染めとして発達しました。
水戸には「水戸黒」「水戸染め」と呼ばれる独特の黒染めがあります。寛文2年(1662)創業の「亀屋」(益子紺屋)が、代々水戸藩御用紺屋をつとめ、明治維新まで独占で行われてきました。水戸黒は、染料として藍・ヤシャブシ(カバノキ科の落葉樹)の実、鉄しょう(錆鉄、米酢、黒砂糖を熱湯に混合した媒染液)を用い、工程を何度も繰り返してつややかな黒地に仕上げる技法で、江戸時代の水戸では藩主や家臣たちの着用する黒紋付羽織など羽二重の黒染めとして発達しました。
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