史跡(神社、仏閣、遺跡、墓所)

東照宮

【場所】宮町2-5-13
【電話】029-221-3784

 水戸初代藩主徳川頼房公(よりふさこう)により、家康を祀る神社として元和七年(1621)に創建されました。創建以来、山王一実神道(さんのういちじつしんとう)の祭式により天台宗の社僧が祀りをおこなってきましたが、一時期、斉昭公が仏式を排して唯一神道による祭祀に改めたために、寛永寺の反発を買ったこともありました。当社は水戸の町びと達からも「権現(ごんげん)さま」と親しまれ、その例祭は、下市の吉田神社の祭礼とともに、水戸でも最も大きな祭礼でした。明治八年に県社に列し、社殿は国宝に指定されましたが、昭和二十年の戦災で焼失し、昭和三十七年に現在の社殿が造営されました。現在は頼房公も祀られています。photo境内には頼房公が奉納した銅灯籠、光圀公が作らせて水戸城門に吊して時刻を知らせたと伝えられる常葉山時鐘(ときわやまじしょう)、斉昭公の考案になる安神車(あんじんしゃ)(戦車)、国指定文化財の太刀(たち)(銘則包作(めいのりかねさく))附糸巻太刀拵(つけたりいとまきだちごしらえ)などが現存しています。