水戸西部 逸品
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「変わったせんべいはないですか」お客様からの声からできた煎餅
 創業80年をこえる老舗のおせんべい屋さん。それが金来屋だ。
「家族経営ですから、大量生産はできませんが、一つひとつ手作りですから、常に美味しいものをお客さんに提供していますよ」という社長の言葉通り、せんべいはすべて天日乾燥。これが適度な乾燥を保つ。火力乾燥ならすぐに乾くが、「おししさのためには、やっぱり太陽熱です」とのこだわりを見せる。
 「変わったせんべいはないですか」という客の声からうまれたのが「納豆せんべい」。
 地元の特産品である納豆を原料に、それこそ試行錯誤を重ねながら今の形になったのだが、普通のせんべいのように、納豆の粉末を混ぜて焼くと、納豆の部分はすべて黒こげ。干し納豆を使ってみれば、口の中に違和感が残るといったようにことごとく失敗。
 こうして、数十の方法を試して、遂にたどり着いたのが、フリーズドライ(冷凍乾燥)の技法。せんべいにでんぷんの一種を付着。一定の温度で乾燥させた後、味付けを調整して風味と粘りを出して完成。普通のものより数倍の手間がかかる商品だ。
 土産用に考えられたのが、もう一つの「梅せんべい」。しそでせんべい全体をくるんだもので、どちらも5枚入り630円。
 通常は、偕楽園内や水戸ドライブインなどの土産品店で売られているが、電話すれば八幡町でも購入可。
 せんべいは、このほかにも、ごま、ソース、サラダ、ザラかけを販売。 あられは、品川まき(海苔巻き)正角、大月(かきもち風)、柿の種、サラダがある。
事業所
有限会社 金来屋米菓店
所在地
八幡町7-8
電 話
251-2640
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