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| 「八海山」の一升瓶、「ネストビール」の缶が店頭のディスプレーに並ぶ。その大きさは実物の４倍から１０倍以上。もちろん、これは複製であるが、実はすべて提灯なのだ。 「提灯であっても何か面白いものができないだろうか」と考えたときに思いついたのが、このボトル（缶）型提灯（実用新案取得済み）。独自の金型を使って作る珍しいもので、ちゃんと明かりを灯すことが可能だ。 メーカーの販売促進商品として、あるいは左党のファンから問い合わせが多いらしく、居酒屋ではすこぶる好評であるという。そのため、ボトルまたは缶の形をしたものであれば、当然ながらオリジナルを作ることも可能で、１個からの小売にも応じている。 提灯といえば、お盆や祭り、そして居酒屋の赤提灯などが思い起こされるが、過日７２年ぶりに開催された金砂大祭礼の弓張り提灯もここで作られたもの。 １個１５０円のものから１，０００万円を超えるもの（愛知県一色町）まで扱っているが、すべてにおいて提灯として実際に利用できるところが面白い。 |
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また、提灯の形をつくる「竹ひご」の中身も、以前は鉄で出来ていたが、ペット樹脂に替えて廃棄できるよう、環境問題にも考慮している。 東急ハンズにも商品が陳列されており、慶応元年（１８６５年）に創業した水府提灯を受け継ぐ業者は、伝統と文化を守りつつ、常に新しい形への挑戦を続けている。
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