光圀公・水戸藩

ビスケットの日

日本でのビスケットの歴史のなかに、水戸藩士の蘭医、柴田方庵という人がでてきます。

 (社)全国ビスケット協会によると、日本でのビスケットの歴史のなかに、水戸藩士の蘭医、柴田方庵という人がでてきます。
 柴田方庵は水戸藩から長崎での外国情報の入手を依頼されていました。そのなかのひとつが「パン・ビスコイト」の製法ですが、「ビスコイト」とはポルトガル語で、ビスケットのことです。
 それまでは長崎周辺で外国人向けにだけ作られていたビスケットですが、水戸藩は“保存のきく食糧”という点に注目したとのことです。
 方庵が、オランダ人から学んだビスケットの製法を、安政2年(1855)2月28日に水戸藩に宛てて送った史実があり、このことを日記に書き記した「方庵日録」は今でも残っており、これが日本でビスケットが作られたことが明確にわかる最も古い記録です。
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 ビスケットの語源はラテン語で「2度焼かれたもの」の意味。
  (社)全国ビスケット協会では、この語源と柴田方庵の史実を考えあわせて、昭和55年に、毎年2月28日を「ビスケットの日」としています。