史跡(神社、仏閣、遺跡、墓所)

水戸城跡

(塁(るい)及び濠(ほり)県指定文化財)
【場所】三の丸

 水戸城は那珂川と千波湖にはさまれた台地の東端に位置し、鎌倉時代の初め馬場(ばば)資幹《すけもと》が最東端に館を築きました。photo次いで15世紀前半に江戸氏が河和田城から進出して水戸城を奪(と)り付近を領しましたが、16世紀末になると太田の佐竹義宣(さたけ)《よしのぶ》が勢力を強めて江戸氏を滅ぼし、城郭を西に拡大して市街も造りました。ところが程なく徳川家康が関が原の戦に勝つと佐竹氏を秋田に移し、慶長14年(1609)、家康の末子頼房公(よりふさこう)が水戸徳川家初代藩主となり、城郭を整備し、城の西側を埋め立てて下町を造成し、ここに商家を移しました。新規取立ての上に常府(じょうふ)であった為か天守閣や石垣はなく、二の丸に館と三階櫓(やぐら)があったがそれも明治の初めや昭和20年の戦災で焼け、現在は本丸跡・二の丸の入口等三ヶ所の土塁と濠が県指定史跡となっています。
※人名の読み方で不確実なものは、ふりがなを《》でくくりました。
 
 
 
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