史跡(神社、仏閣、遺跡、墓所)

薬王院

(本堂は国指定文化財)
【場所】元吉田町682 【電話】029-247-6266

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- 薬王院本堂 -

  薬王院は、吉田神社から南の方へ約800メートルのところに位置します。かつては、吉田神社の神宮寺で、天台宗の名刹(めいさつ)としてその歴史も古いものです。平安時代の開基といわれ、第50代桓武天皇の勅願により、大同2年(807)に伝教大師最澄(さいちょう)が創建したものと伝えられています。
 本堂は、大永7年(1527)焼失ののち、享禄2年(1529)に再建され、さらに貞享3年(1686)光圀公(みつくにこう)が大修理を行い、昭和 43年(1968)にも解体修理がなされました。茅葺(かやぶ)き型銅板葺(かたどうばんぶ)き入母屋(いりもや)造の堂々たる姿で、室町期建築の手法を今日に伝えています。
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- 仁王門 -
 仁王門(県指定文化財)は、寄棟造(四柱造ともいう)茅葺きの八脚門で、大きさは、裄行き6.8メートル、梁間約6.4メートルあり、低い基壇の上に建っています。
 正面は連子窓(れんじまど)を設け、その中に仁王像(木造金剛力士像)が安置され、門の扉はありません。貞享年間(1684〜1688)に建立されたものと思われます。