史跡(神社、仏閣、遺跡、墓所)

飯綱神社

【場所】東赤塚

 飯綱神社は、旧赤塚村の鎮守で、今も人々の崇敬を集めています。境内にある地域の戦没者を顕彰した碑石は、村人と社の結びつきの深さを示すものでしょう。もと大宝八幡(だいほうはちまん)の分霊を勧請(かんじょう)した八幡宮でしたが、光圀公(みつくにこう)(義公(ぎこう))の社寺整理のため一旦廃絶しました。しかし、元禄五年、社域に祭られていた飯綱権現(いづなごんげん)を祭る社として復活したものです。境内には杉の大木が二本そびえ立ち、古い歴史を物語るかのようです。この杉は、ご神木であると共に水戸市の保存樹に指定されています。なお、境内には他に赤塚村の土地整理と開発を記念する碑が建てられています。
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 ちなみに、飯綱権現は、長野県の飯綱神社を本源とし、飯縄遣(いづなつかい)と称する修験者(しゅげんじゃ)の信仰する神で、中世に盛行しました。その神容(しんよう)は、狐に乗った天狗として表されることもあります。