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大根むき花
(市指定文化財)
【場所】元石川町
水戸市元石川町に古くから伝わるもので、一本の大根を材料に、一丁の包丁だけでボタン、キク、アヤメ、ツバキなど花を実物そっくりに作り出す珍しい民芸です。
結婚披露宴などの祝いの座敷に飾られ、現代まで伝えられてきました。この技術を修得するには「水むき3年、花8年」といわれているように、かなりの修練が必要です。
大根むき花の始まりついては、手子后神社に奉納された絵馬がてがかりとなます。明治21年(1888)、師匠の郡司助と門人12名の名が連ねてあります。文政2年(1819)生まれの郡司助が古希を迎えた年に鎮守に奉納したと見られます。この絵馬から大根むき花は、百数十年の伝統をもつものと考えられます。
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