桜山の護国神社を右手に見て徳川博物館に向かう途中の左手の高所に、水戸徳川家の別邸があります。
ここは、寛文5年(1665)に光圀公(義公)が民間から買い上げて、高枕亭という質素な別邸があった所です。亭をめぐる松の林は、君子林と名づけられ、鶴や鹿が姿を見せることもありました。公はここで従臣達と詩を作ったりして楽しみました。
入り口に当る曲折した上り坂を窈窕坂(ようちょうざか)といい、現在この地には徳川家、彰考館文庫(しょうこうかんぶんこ)と徳川博物館が在ります。
手前の丸山の上には、陶淵明(とうえんめい)を祀る淵明堂があったと伝えられています。