特産品・地場産品等

涸沼竿

涸沼竿(ひぬまざお)
涸沼では釣り竿も1本で大小さまざまな魚に対応できるよう、地元独特の丈夫な和竿が用いられていました。

 涸沼は海水と淡水が混じり合う汽水湖で、満潮時には海水が逆流し、富栄養湖でもあります。そのため、ハゼ、ボラ、コイ、フナ、ウナギ、ワカサギ、ウグイなど60種類以上の魚が生息する釣りの名所です。したがって、涸沼では釣り竿も1本で大小さまざまな魚に対応できるよう、地元独特の丈夫な和竿が用いられていました。大正期に常磐線が開通し、涸沼に船宿ができると関東一円から多くの釣り人が訪れ、涸沼の竿は有名になりました。その後、製造が途絶えていましたが「幻の竿」と復活を望む声が高く、昭和期に川上東明氏が林東光師に師事して、「涸沼竿」として復活させました。

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